第93回アカデミー賞,ジーン・ハーショルト友愛賞受賞 タイラー・ペリー

エンターテインメント
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

タイラー・ペリー氏、アカデミー賞 ジーン・ハーショルト友愛賞

 

タイラー・ペリー氏、アカデミー賞受賞のスピーチで力強く訴える

「私は誰かを憎むことを拒む」

 

ジーン・ハーショルト友愛賞(Jean Hersholt Humanitarian Award)はアカデミー賞の賞の一つで、長年に渡り、映画業界全体の発展に顕著な功績のあった人物に対して贈られる賞である。通常のアカデミー賞とは異なり、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の理事会員がノミネーションと投票を行う。
デンマーク出身の俳優で、映画界の人に援助を差し延べる映画救済基金(英語版)の会長を18年務めたジーン・ハーショルト(英語版)に因んで名づけられた。また彼は1945年から1949年までのあいだAMPASの会長も務めていた。受賞者には通常の賞と同じくオスカー像が贈られる。

Wikipediaより引用掲載

 

タイラー・ペリー氏の功績

 

 

人道的な活動で映画界の発展に貢献した人に贈られるジーン・ハーショルト友愛賞、

今回受賞した「人への思いやりを体現する人」と評されるタイラー・ペリー氏の活動は、
映画や舞台などの創作活動をしながら、警察官に殺された黒人男性の葬儀代を出したり、新型コロナウイルスで困窮する人に食料品を購入したりするなど、社会で弱い立場にいる人たちを助けてきた。

「近隣住人のために食料品を買ったり、シェルターに避難した女性を助けたり、苦学生に匿名で学費を払ったりしてきた」まさに、『人への思いやりを体現する人』タイラー・ペリー氏にふさわしいジーン・ハーショルト友愛賞であると思う!

タイラー・ペリーは、アメリカ合衆国の劇作家、脚本家、俳優、映画監督、映画プロデューサーである。ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のアフリカ系アメリカ人。舞台、映画共に手がける作品では黒人文化や黒人社会の問題を主題に扱うことがほとんどで、特にアメリカの黒人女性層からの支持が厚い。自身が女装して演じる黒人女性Madeaが主人公の一連の作品をはじめ、アメリカでは多数のヒット作を持つ。

Wikipediaより引用掲載

 

魂に訴えかける授賞式でのスピーチ

 

「誰かを憎むのをやめよう」力強いスピーチで訴える・・・

 

受賞スピーチで、タイラー・ペリー氏は人種差別を受けて育ってきた自分の母親の言葉を紹介して次のように訴えています。

「私の母は人を憎んではいけないと私に教えてくれました。母は一面だけで人を決めつけてはいけないと教えてくれました。今の時代、インターネットやソーシャルメディア、アルゴリズムや24時間のニュースなど、ありとあらゆるものが、私たちを一つの考え方に導こうとします。だからこそ私は皆さんに、『憎しみを否定して、誰も憎んではいけない』ということを子どもたちに教えて欲しいと望んでいます」
私は誰かを憎むことを拒みます。メキシコ人だから、黒人だから、白人だから、LGBTQだから、警察官だから、アジア人だからという理由で、誰かを憎むことを拒みます。私たち全員が憎しみを拒んで欲しい、と私は願っています

 

そのうえでペリー氏は、賞に輝いたジーン・ハーショルト友愛賞を、周囲のとらえ方に気を取られることなく「真ん中に立つ人」に捧げたいと口にし、それの理由をこう説明しました。

 

「癒しは真ん中で起きるからです。会話は真ん中で起きます。変化が起きるのは真ん中なのです」

「この真ん中で私と会いたいと思う皆さん、憎しみを拒む皆さん、誰かを一面だけで判断することを拒む皆さん、裸足で歩く誰かを助けようとする皆さん、この賞はあなたのためのものでもあります」

 

アカデミー賞受賞者のスピーチは、必ず周りの人のお陰であることを強調し感動を与えるスピーチがほとんどですが、タイラー・ペリー氏のスピーチはいまアメリカで問題になっている人種差別への深い闇、黒人差別はもちろん、その黒人さえもアジア系の人に奮っている暴力などの現実にくぎを刺し、同じ人間としての在り方を考えるよう問いかけるものだと感じました。

 

映画の作り手としての域を超えた存在

 

映画芸術科学アカデミーの理事会員によって選出されるジーン・ハーショルト友愛賞ですが、その映画芸術科学アカデミーは、タイラー・ペリー氏の受賞に対しこう述べています。

『ペリー氏は2019年にジョージア州アトランタに映画スタジオを設立して、多くの雇用を生み出した。
新型コロナウイルスの危機に見舞われた時には、スタジオの安全対策をいち早く講じて働ける環境を作り、従業員が困窮せずに済むようにした。』

 

映画芸術科学アカデミーの理事会は、ペリー氏のことをこう讃えています。

「映画の作り手としての域を超えた存在」「社会から見捨てられた人を助けてきた」

 

過去、ジーン・ハーショルト友愛賞受賞した方々

 

Y・フランク・フリーマン (1956)・サミュエル・ゴールドウィン (1957)・ボブ・ホープ (1959)・ソル・レッサー(英語版)(1960)・ジョージ・シートン (1961)・スティーヴ・ブロイディ(英語版)(1962)・エドモンド・L・デパティー(英語版)(1965)・ジョージ・バグノール (1966)・グレゴリー・ペック (1967)・マーサ・レイ (1968)・ジョージ・ジェッセル(英語版)(1969)・フランク・シナトラ (1970)・ロザリンド・ラッセル (1972)・ルー・ワッサーマン (1973)・アーサー・クリム(英語版)(1974)・ジュールス・C・スタイン(英語版)(1975)・チャールトン・ヘストン (1977)・レオ・ジャフェ(英語版)(1978)・ロバート・ベンジャミン(英語版)(1979)・ダニー・ケイ (1981)・ウォルター・M・ミリッシュ(英語版)(1982)・M・J・フランコヴィッチ(英語版)(1983)・デヴィッド・L・ウォルパー(英語版)(1984)・チャールズ・ロジャーズ(英語版)(1985)・ハワード・W・コッチ(英語版)(1989)・オードリー・ヘプバーン / エリザベス・テイラー (1992)・ポール・ニューマン (1993)・クインシー・ジョーンズ (1994)・アーサー・ヒラー (2001)・ロジャー・メイアー (2005)・シェリー・ランシング(英語版)(2007)・ジェリー・ルイス (2009)・オプラ・ウィンフリー (2011)・ジェフリー・カッツェンバーグ (2012)・アンジェリーナ・ジョリー (2013)・ハリー・ベラフォンテ (2014)・デビー・レイノルズ (2015)・ジーナ・デイヴィス (2019)

錚々たる顔ぶれが続いています。

 

mohamed_hassan / Pixabay