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毎年、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれていたアカデミー賞授賞式ですが、今回は新型コロナウイルス対策で、ロサンゼルス・ダウンタウンにあるユニオン駅の野外会場にスターたちが一堂に会しました。
野外会場は圧倒的な量の花で飾りつけられ、いくつものソファーが置かれた美しくもリラックスした空間と化していました。
『ノマドランド』作品賞・監督賞・主演女優賞
新型コロナウイルス感染拡大に影響されて、いつもの年に比べて約2カ月遅れの4月25日(現地時間)に行われた第93回アカデミー賞授賞式ですが、『ノマドランド』が作品賞・監督賞・主演女優賞の3部門で最多受賞という結果になりました。
アカデミー賞異例のルール変更とは
今回のアカデミー賞審査は、異例ともいえるルール変更を余儀なくされることになったようです。
その原因は…コロナ禍…
異例のルールとは、劇場公開されなかった配信作品もエントリー資格を得られるというものです。
全米の多くの劇場が、コロナ禍により休館に追い込まれた事情があるからです。そのため、作品賞の候補作8本のうち3本が配信作品という過去最多の事態になったという訳です。
そんな中、みんなが固唾をのんで待つ発表が『作品賞』でしょう!
栄えある作品賞に輝いたのは、アカデミー賞でも大本命と目されていた『ノマドランド』です。
この映画が話題になったのは、家をもたず車で各地を転々としながら暮らす“現代のノマド(遊牧民)”を描いたロードムービーで、フランシス・マクドーマンド<主演女優賞>とデヴィッド・ストラザーン以外の出演者がほぼ全員が実際のノマドというキャスティングだったことです。
某映画評論家曰く!
緊急事態宣言明け“最初の洋画大作”『ノマドランド』を映画館で見よう!!!
奇跡の映画、至福の108分、空間に吸い込まれる体験をぜひ映画館で・・・
『ノマドランド』あらすじと予告編!
ストーリー:家を失った女性は、キャンピングカーに人生を詰め込み旅に出た
ネバダ州の企業城下町で暮らす60代の女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家を失ってしまう。キャンピングカーに亡き夫との思い出や、人生の全てを詰め込んだ彼女は“現代のノマド(放浪の民)”として車上生活を送ることに。
過酷な季節労働の現場を渡り歩き、毎日を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ねる。誇りを持って自由を生きるファーンの旅は、果たしてどこへ続いているのか――。
監督:クロエ・ジャオ 役者から真実の演技を引き出す稀有な才能
映画ファンの間で傑作と称される「ザ・ライダー」の新鋭クロエ・ジャオが、監督・製作・脚本・編集を担当。本作が規格外である理由は、彼女の存在によるところが大きい。
出演者たちは、2人(フランシス・マクドーマンドとデビッド・ストラザーン)以外は“実際のノマド”なのだ。つまり演技素人の一般人。そんな彼・彼女らに、ジャオ監督は“自身のリアルな胸中”をそのまましゃべらせ、物語と調和させる手法を採用した。これによりフィクションとドキュメンタリーの境界を融解させ、映画という芸術の新たな側面を発掘したと言える。
主演:フランシス・マクドーマンド “無敵の俳優”“生きた劇場”“動く国立公園”
「ファーゴ」「スリー・ビルボード」で2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いた無敵の俳優フランシス・マクドーマンドが、主人公ファーンに扮する。これまでの受賞歴は数知れず、この地球上で最も力のある俳優のひとりである。
シリアスな存在感が中核にある一方、どこか親しみやすさがあり、そしてどこかコミカルなお茶目さもあり、見ていて笑いが込み上げてくる。経験と才能に裏打ちされた怪物じみた演技力が、彼女の最大の魅力だろう。
*この項は、映画.comより引用掲載しています。ありがとうございます。
<第93回アカデミー賞 受賞結果>
◆作品賞 『ノマドランド』
◆監督賞 クロエ・ジャオ
監督賞は、『ノマドランド 』のクロエ・ジャオ監督。
女性監督としては史上2人目、アジア系女性としては史上初の快挙となりました。ジャオ監督は中国で生まれ、現在はアメリカを拠点に映画を撮っている。
クロエ・ジャオ監督の授賞式でのスピーチ(抜粋)
◆主演女優賞 フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)

Frances McDormand in the film NOMADLAND. Photo Courtesy of Searchlight Pictures. © 2020 20th Century Studios All Rights Reserved
フランシス・マクドーマンドは『スリー・ビルボード』以来、3度目の主演女優賞を受賞!!受賞スピーチでは、今回も熱いメッセージを贈り、会場から拍手喝采を浴びました!
フランシス・マクドーマンドさんのスピーチ(抜粋)
私の想いは、私の心の中にある剣にあります。そしてその剣は、私の仕事であり、私たちは仕事を通して戦っているのです。 そして私はこの仕事が大好きです。ありがとうございます。
◆主演男優賞 アンソニー・ホプキンス(『ファーザー』)
◆助演男優賞 ダニエル・カルーヤ(『Judas and the Black Messiah』)
◆助演女優賞 ユン・ヨジョン(『ミナリ』)
◆脚本賞 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
その他の受賞はこちらで確認されてください

stokpic / Pixabay
追記速報!中国、アカデミー賞の情報遮断!過去の監督の発言問題視
中国から、米アカデミー賞に関する速報が入ってきました。
中国では、米アカデミー賞に中国出身の女性監督、クロエ・ジャオ監督が選ばれたことに関する報道や投稿が次々と削除されるという事態が発生していると言います。
理由は、クロエ・ジャオ監督は過去に中国を批判したことが問題視されており、当局が情報を遮断している可能性があるといいます。
中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では26日午前、受賞を受け「中国出身女性の快挙だ」「おめでとう」などと喜びの声が書き込まれたが、間もなく見られなくなった。会員制交流サイト(SNS)に出回っているアカデミー賞の受賞リストは作品賞と監督賞に触れていない。
恐ろしい国家=中国、ロシア、北朝鮮・・・言論の自由のない国・・・かな??
こんな事発信すると目を付けられるかな当局に、、、怖い、怖い、、、ミャンマーも、、、